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怖! そして夫婦愛の物語に感動した。危うく涙が出そうに。画は素晴らしいし、体を揺さぶるような重低音もスゴかった。3時間近い大冒険物語。まるで別世界に行ってきたような感覚になった。ただ長い。尻が痛い。トイレはどうにか大丈夫だった。セーフ。 ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」と主人公のオデュッセウスの名前だけは知っていて、ピラッド・ピットが主演した「トロイ」(Troy・2004・英/マルタほか)でも描かれていたトロイの木馬(撮影に使われたという巨大な木馬が歌舞伎町に展示されたっけ)のエピソードや、一つ目の巨人サイクロプス、人心を惑わす歌声を持つセイレーンとかは知っていたものの、それらがつながってこういう話になるとは知らなかった。『ギリシャ・ローマ神話』は遠い昔に読んだ記憶があるのだが、もうほとんど覚えていない。改めて、凄いファンタジーなんだなあと。ホントは怖い昔話という感じか。愛犬のエピソードや、王の弓のエピソードも良かった。結婚のくだりは日本の『竹取物語』みたい。 キャストは全員ハマっている気がした。みな名演。70mmの巨大なカメラで撮られると、それだけで気合も入るのかもしれない。マット・デイモン演じるオデュッセウスの行動は、人間らしいというか、ダメダメなところもあって、完全なヒーローではないところが面白いといえば面白いが、心から応援する気にはなれなかった。トロイアでは残虐の限りを尽くしているし。そして、それより悪いというか、最大のトラブル・メーカーのように思えるのが、ヒメーシュ・パテル演じる副官のようなエウリュロコス。いつも逆らってばかり。この男がいなかったら、問題はここまで大きくならなかったのではないかと。ヒメーシュ・パテルは「TENET テネット」(Tenet・2020・英/米)にも出ていたらしく、クリストファー・ノーラン組ということか。 タイトルとエンドクレジットの文字は、金めっき製品のエッジなどがスレて剥がれたような書体。それは徹底していて、製作会社のユニバーサルとクリストファー・ノーランの会社シンコピーのところからその書体。タイトルを担当したのは、IMDbによるとマット・カーティス。エンド・クレジットではスカーレット・レターズになっていたと思う。 公開3日目の初回、日比谷の劇場は26〜27分前に開場。観客層は若い日から中高年まで幅広く、女性は最初10人中3人という感じ。最終的に439席に8割くらいの入り。11席×1列のDX席はたぶん9席くらいが埋まって、10席×4列のP席は2席くらい残してすべて埋まった。すごいなあ。 10分くらい前からのシネマ・チャンネルは緑ブラウスのニュー・バージョン。終わって半暗になり、CM。非常口案内でランプが消えてちびゴジラの本予告。ラストにマナー、忘れ物注意と続いて、ここで「エルメス」のCMをはさんで暗くなり、映写機のマスクが左右に広がり、フルのシネスコに。TCXのデモ、足元注意、左右マスクの映画泥棒、映適マークで、ビターエンドのロゴから始まる本編へ。 |