サーモン(鮭)にはいろいろな種類があります。日本でも有名なのが紅鮭で「レッド・サーモン」。銀鮭は「シルバー・サーモン(コーホー・サーモンとも)」。このほかにもピンク・サーモン(樺太マス)、チャム・サーモン(ドッグ・サーモン、日本の荒巻ジャケ)……なかでも数が少なく最大サイズを誇るのがその名もキング・サーモン。1mを超えるものもいるそうで、「地球の歩き方」(ダイヤモンド社)によれば61kgなんていう大物も釣り上げられたことがあるとか。 遡上してくるのはだいたい6月〜8月にかけてですが、誰でも釣っていいというわけではありません。ハンティングもそうなのですが、アラスカでは自然保護のためのルールが実に細かく決められていて、釣りも「フィッシング・ライセンス」というのを購入しなければやることができません。 |
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川によっても細かなルールが定められており、キング・サーモンはいいけれどレインボー・トラウト(ニジマス)はリリースしなければいけないとか、体長何cm以下のものはリリースしなければならないとか、3本針のルアーを使ってはいけないとか、これを知らないと大変なことになります。しっかりしたガイドさんに教えてもらうのが一番。 他にも、釣りの一般的な暗黙のルールというのがあって、釣れたら「フィッシュ・オン(釣れた)」と叫ぶこと。その叫びを聞いたら、周りの人は竿を引っ込めて、上げるのを手伝ってあげる、もしくはじゃましないことと決まっているらしいです。 |
今回、私は残念ながら釣り上げることができませんでしたけれど、初めてのキング・サーモン・フィッシングで大物を釣ると「寿命を縮める」(キングの呪い?)なんていう噂もあるらしいので、良かったやら悔しいやら。あの開高健さんが亡くなったのも、アラスカでキングを釣り上げた後だったとか、なかったとか。 ちなみに最高のキング・サーモンというのはユーコン川で獲れるらしいんですが、それらはほとんど日本へ輸出されているそうです。 |