吉本大輔 舞踏公演

2007/6/22 

 井桁裕子さんの個展開催中、舞踏家・吉本大輔さんによる公演を行いました。
 公演当日、会場は吉本さんの舞踏と井桁さんの人形を目撃しようとする人々で溢れかえりました。
 吉本さんは、通りを挟んだ向かいの道から現れました。
 着物を着崩し、口には紅い紐をくわえ、爪や唇も紅、そして足下も紅いハイヒールでした。その姿をみたとき、 一瞬、大久保通りが、あの世とこの世の「境」に感じられました。
 その「異界の人物」は、通りを真っ直ぐ突き進み、RAFTへと進入してきます。スペースに溢れた人々は、ザザっと道をあけます。そして、身体全体からエネルギーを発しながら、井桁さんの人形とじっくりと戯れます。最後、ローリングストーンズの「Angie」をバックに、再びRAFTを出て、通りを突き進み、路地へと消えていきました。
 終演後、井桁さんが挨拶に立ち、「吉本さんの舞踏を観ると、人って存在してるだけで美しいんだって思う」と語りました。多くの方と素晴らしい時間を共有できました。吉本さん、ありがとうございました!

写真提供・志ん弥さん

RAFT