ホーム<-拓本制作

拓本は特殊技術です。日本拓本社(東京文物扱い)は、国内はもちろん、本場中国で研修を重ね技術を修得。 また、内容解読には書道や文字の知識が必要です。同社は単なる愛好会ではありません。両面に通じ、自治体・博物館や 諸団体の依頼も受けております。

拓本を採る手順(一例)
拓本はどんなものであり、面の凹凸を正確に写し取ることが大切です。ここでは墓石を例いとりますが、数メートル碑石でも数ミリの青銅器でも、状況や心構えは同じです。 その制作段階と具体的テクニックの施し方を図解いたします。
   

 

被写体(墓石以外でもOK)   石面に紙を仮張りする   全面に仮張りした状態   紙に水を含ませる
     
水のついた紙を石面に密着させていく       ブラシやタオルで石面の凹凸になじませる    
     
石面凹に部分に紙を食い込ませる   タンポ(拓包)の準備をする       タンポで打って墨をつけていく行く
         
墨を打った状態   紙を剥がして行く        
参考料金(税抜き表示 別途消費税がかかります)
仕上寸法 (本体価格+税)
1)70×35以内 16,000円
2)140×35以内 24,000円
3)70×70以内 24,000円
4)70×140以内 30,000円
※仕上寸法は墨の付いた余白も含めたものです。
※平面を基本とします。
※紙・墨の材料代を含みます。
※裏打代や表装代は含みません。
※上記寸法以外も可能です。[多当に入れてお渡しします]
拓本制作

3mを超える石碑や細かい青銅器・瓦当など、どのようなものでも対応いたします。紙はサイズが二三判(90×60)や小画宣(140×70)から丈 2(365×145)や特寸(96×1000)まで、種類は単宣や特浄皮など10種類以上用意しております。場所は寺社内や施設内から山野にかけて可能な 限り伺います。料金は上記参考していただき、サイズや数量によって様々な状況が考えられますのでお気軽にご相談下さい。(東京都23区は交通費を含みます が、それ以外は実費必要です)

文化財保護と記録から見える拓本の必要性

古いものや由緒ある歴史的なものなどで、文字のある石碑や墓碑などは公私に関わらず文化財として貴重なものですが、表面が摩滅したり、ヒビが入った り、破損してしまう前に保護・記録のためにのために拓本をとれば、何百年と伝わることになります。 これまでの例では、自治体の依頼で東京にある江戸時代の石刻で5番目に古い鳥居をとった時などは、それまできちんとした拓本がなかったため、教育委員会の 資料に2字の誤りがわかり訂正することができました。また都内2カ所のお寺様では文化~天保期の損傷が進んだ墓碑に、当時のご住職の事跡や著名な文人の業 績が始めて明かされるということにもなりました。また、巨大な「多摩川碑」は拓本がとられていたために、原石が多摩川の氾濫でなくなっても復刻して現在も 松平定信の字を仰ぐことができています。 石面やその写真からでは読めない文字も拓本にするとわかる場合が多いのです。とった拓本で内容の釈文・訓読など解読もご相談に応じますが、その場合はとる 段階から注意を要しますので、ご依頼の際に「解読」の希望もおっしゃって下さい。解読の程度によっては料金内に含む場合もあります。


当社の中尊寺での石碑の拓本取りが岩手日報WEBニュースに紹介されました
http://www.iwate-np.co.jp/sekai/sekai/sekai1209081.html http://www.47news.jp/47topics/column/201209/20120916_iwate.html


拓本講習も受付ます

対象:大学(博物館学)・研究機関・書道団体など
料金:30,000円+税から
道具・材料・拓本をとる対象物・持参資料によって異なりますので、ご相談お願いします。