EXCELで血統表を作ろう!

レベル6  5代血統表の完成

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【数式を入力するセルの確認】

レベル5 までで作成した5代血統表を開いてください.
(いきなり レベル6 に来てしまった方は,申し訳ありませんが, レベル4 から順に進んでください.)

“TABLE5”シートを開き,各セルに数式を入力していきます.
下の表を参考に,式を入力するセルを確認してください.

A B C D E F G H I J
1
テイエムオペラオー
牡  栗毛  1996





2









3








Nearco
4






Nearctic
Lady Angela
5




Northern Dancer
Natalma
Native Dancer
6




  鹿毛  1961


Almahmoud
7








Hail to Reason
8


Sadler's Wells
Fairy Bridge
Bold Reason
Lalun
9


  鹿毛  1981
  鹿毛  1975
Special
Forli
10








Thong
11








Darius
12






Derring-Do
Sipsey Bridge
13 * オペラハウス
Color Spin
High Top
Camenae * ヴィミー
14
  鹿毛  1988
  鹿毛  1983
  鹿毛  1969


Madrilene
15








Midsummer Night
16




Reprocolor
Jimmy Reppin
Sweet Molly
17




  栗毛  1976
Blue Queen
Majority Blue
18








Hill Queen
19








Nearco
20






Nasrullah
Mumtaz Begum
21




Red God
Spring Run
Menow
22




  栗毛  1954


Boola Brook
23








Rialto
24 * ワンスウェド
Blushing Groom
Runaway Bride
Wild Risk
Wild Violet
25
  栗毛  1984
  栗毛  1974
  鹿毛  1962
Aimee
Tuder Minstrel
26








Emali
27








Nasrullah
28






Bold Ruler
Miss Disco
29


Noura
Key to the Kingdom
Key Bridge
Princequillo
30


  栗毛  1978
  黒鹿毛  1970


Blue Banner
31








Sir Gaylord
32




River Guide
Drone
Cap and Bells
33




  黒鹿毛  1971
Blue Canoe
Jet Pilot
34








Portage


【馬名を表示する】

上の表で,馬名が表示されているセル(B13セル,B24セルなど)に,VLOOKUP関数を使って馬名を表示させる式を入力します.
IF関数,ISERROR関数も使って,#N/A などのエラーが表示されないようにしてみましょう.
式がわからない方は, レベル2 も参考にしてください.

たとえば,B13セルの式は次のようになります.

=IF(ISERROR(VLOOKUP(B1,HD,7,0)),"",VLOOKUP(B1,HD,7,0))

式の中の“HD”は,“DATA”シートに入力したデータベース部分の範囲名です.
このように範囲名を使うと,他のシートの範囲でも名前だけで参照することができます.
範囲名を使わずに他のシートにあるセル範囲を指定する場合は,“DATA!A1:I62”のように,範囲の前にシート名をつける必要があります.

他のセルにも同じように式を入力してください.


【毛色,生年を表示する】

B列,D列,F列の馬名の下には毛色と生年が表示されています.
これもVLOOKUP関数を使った式を入力して表示させてみましょう.

たとえば,B14セルの式は次のようになります.

=" "&IF(ISERROR(VLOOKUP(B13,HD,4,0)),"",
VLOOKUP(B13,HD,4,0)&" "&VLOOKUP(B13,HD,5,0))

(実際のセルには全部続けて1行で入力します)

他のセルにも同じように式を入力してください.
どこか1つのセルに式を入力し,あとのセルはそれをコピーすれば簡単です.
式を入力するとき,セルを絶対参照($B$13 のように)にしないでください.絶対参照にすると,コピー先でも同じセルを参照することになるので,表示データが全部同じになってしまいます.

B1セルには血統表を表示する馬の名前,D1セルにはその馬の性別,毛色,生年が表示されます.
D1セルの式は次のようになります.

=IF(ISERROR(VLOOKUP(B1,HD,3,0)),"",VLOOKUP(B1,HD,3,0)
&" "&VLOOKUP(B1,HD,4,0)&" "&VLOOKUP(B1,HD,5,0))


【輸入馬に * (アスタリスク)をつける】

幅の狭いA・C・E・G・I列は * (アスタリスク)を表示する部分です.
データベースの「輸入」欄が1の馬に * をつけます.

たとえば,A13セルの式は次のようになります.

=IF(VLOOKUP(B13,HD,2,0)=1,"*","")

この式は,「B13セルのデータで検索し,その結果が“1”だったら * を,そうでなければ空白を表示しなさい」という意味です.
いままでのVLOOKUP関数を使ったデータの表示では,取り出した内容をそのままセルに表示させていましたが,このように取り出した結果からさらに別の内容を表示させることもできます.

馬名の1つ左のセルすべてに,上と同じような式を入力してください.
どこか1つのセルに式を入力し,あとのセルにはこれをコピーします.
A1セル(馬名を入力したセルの左側)にも忘れずに式を入力してください.


【見栄えをよくする】

セルの書式を変更して,見栄えをよくしてみましょう.
たとえば,一番上の馬名を表示する部分は,文字を大きくしたり太字にして目立たせたり,反対に馬名の下の毛色・生年を表示する部分(B14セルなど)は文字を小さくしたりします.
血統表をA4横で印刷する場合,次のようなフォントとサイズにするとバランスがいいと思いますので,参考にしてください.

セ  ル フォント名 フォントサイズ
A1 〜 D1 MS ゴシック 14
表中の馬名表示部分 MS 明朝 11
表中のアスタリスク表示部分 MS 明朝 11
表中の毛色・生年表示部分 MS 明朝 10

牡馬と牝馬でセルの色を塗り分けてもいいかもしれません.
いろいろ工夫して,見やすい血統表に仕上げてください.


【表示を確認する】

B1セルにいくつか馬の名前を入力し,正しく表示されるか確認してください.
データベースに登録されている馬だけでなく,未登録の馬も入力してみましょう.
セルの式が正しく入力されていれば,未登録の馬は何も表示されない(空白が表示される)はずです.


【血統表を印刷する】

できあがった血統表を印刷してみてください.
A4横のサイズに収まると思いますが,プリンタによっては微調整が必要かもしれません.

A4縦の上半分に縮小して印刷し,下半分に競走成績など別のデータを加えたり,A4縦の用紙に上下2頭分の血統表を印刷してもいいでしょう.

せっかく作った血統表ですから,いろいろ活用していただければと思います.


【おまけ】

どうしても血統表が作成できなかった方は,下のファイルをダウンロードしてお使いください.
圧縮ファイル(ZIP形式,12KB)とEXCELファイル(41KB)の2つがありますが,中身は全く同じものです.
解凍用ソフトを持っていてファイルを解凍できる方は圧縮ファイルを,「ファイルの圧縮?解凍?なんのこと??」という方はEXCELファイルをダウンロードしていただければと思います.


圧縮ファイル  Pedigree.zip (12KB)
EXCELファイル  Pedigree.xls (41KB)
(右クリックしてファイルを保存してください)



名前を入力するだけで血統表が出てくる−−まるで夢のようですが,表計算ソフトを使うと,案外簡単にできてしまうものです.
ただし,夢を完全に実現させるためには,データベースを充実させなければなりません.
毎日地道にデータを入力し,夢に近づいていただければと思います.

レベル7 以降ではエラーチェックの機能を加え,より完全な血統表を目指します.
ぜひ次のレベルにも挑戦してくださいね.


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