九段の適性検査（算数分野）の出題傾向と対策
| Q．３４ |
都立中高一貫校（九段）の適性検査（算数分野）の出題傾向と対策について教えて下さい |
| A．３４ |
九段 （千代田区立九段中等教育学校）
→九段のH.19年度の募集要項
→九段のH.19年度の適性検査出題方針 →九段のH.18年度の適性検査過去問
～算数分野の出題～
適性検査１ ２番 問４（２００６年） →１０を作るゲーム（４つの数字と＋、－、×、÷、（ ）の記号を使って１０を作るゲーム）
適性検査２ 問１ 問６（２００６年）
～算数分野の出題傾向と対策～
２００６年の適性検査では、有名な「４つの数字と＋、－、×、÷、（ ）の記号を使って１０を作るゲーム」が出題されました。このゲームは電車に乗った際に頭の体操（暇つぶし？）として切符に書かれた４つの数字を使ってやる人が多いと思います。
ですから問題の意味はつかみやすかったのですが、出題された４つの数字が「２６１８」「４３８７」でした。
「２６１８」なら ２×８－６×１ で簡単ですが、
「４３８７」はどうでしょう？
かなり難問です。答えは（３－７÷４）×８ です。要するに５／４を作ってそれに８をかけるということですね！「分数に整数をかけて１０を作る」という発想はなかなかでてきません！これは常日頃から与えられた問題だけではなく、「ではこういう場合ならどうだろう？」というような探究心・好奇心がないといけません。このような問いかけをお子さんにしてあげるということも大切になります。
※算数の思考力・応用力のつけ方に関して、この「４つの数字と＋、－、×、÷、（ ）の記号を使って１０を作るゲーム」をテーマに以前、記事を書きました。ご覧下さい！
参照!! →場合の数１ 場合の数２（順列） 場合の数３（組み合わせ） 場合の数４（場合分け） 場合の数５（場合分けⅡ）
なお適性検査２ 問１ 問６（２００６年）では普通の計算問題（四則演算）も出題されています。ですから基本的な計算力をつけるということも重要になります。
＜H.19年度の最新情報＞
九段中等教育学校の適性検査について
九段中等教育学校 Ｈ．１９年 適性検査１
九段中等教育学校 Ｈ．１９年 適性検査２
九段中等教育学校 Ｈ．１８年 適性検査１
九段中等教育学校 Ｈ．１８年 適性検査２
九段中等教育学校 適性検査 解答用紙サンプル
今回（H.19年度）の九段中等教育学校の適性検査の問題で算数的分野の問題は適性検査２の大問３の『正方形を作る問題』になります。
『１ｃｍ間隔に並んだ１６個の点うち４個の点を線で結んで正方形を作るとき、１平方センチメートルから９平方センチメートルの正方形のうちどの正方形が作れるか？』という問題です。
１平方センチメートル、４平方センチメートル、９平方センチメートルの正方形はすぐに分かります。その他には１辺を斜めに書くと『２平方センチメートル』『５平方センチメートル』の正方形が書けます。
もし、『三平方の定理』を知っている受験生がいれば１辺が「ルート２ｃｍ」「ルート５ｃｍ」の正方形が書けると気付いたと思います。
（ただし、開成中や灘中を志望している受験生でない限り『三平方の定理』を知っている受験生はあまりいないとは思いますが．．．）
この『正方形を作る問題』は私立中学の算数の入試問題でよく出題される典型問題です。私立中学校で出題される場合には、『正方形が何個あるか？』という問題になり、正方形の種類を場合分けしたあとに、さらにそれぞれの種類の正方形が何個ずつあるかを考えなければならず、難しい問題が多くなります。
最近の東京都の公立中高一貫校の適性検査の傾向（算数分野）は『私立中学の算数の入試問題で出題されるような典型問題を角度を変えて答えさせる問題が増えている』と言えます。
ですから、東京都の公立中高一貫校の適性検査（算数分野）の対策としては『私立中学の入試問題で出題されるような典型問題も含めて、いろいろな問題に触れて解法や考え方に慣れること』が重要になります。
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