日本語字幕翻訳：林 完治／日本語字幕監修：戸田奈津子／ビスタ・サイズ／ドルビーデジタル・dts・SDDS
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2065年、地球は34年前に地球に衝突した大型隕石のせいで、滅亡の危機にあった。隕石とともにやってきたファントムと名付けられた生命体によって、防壁で囲まれたバリア・シティ以外では生存できなくなっていた。科学者のアキは、その問題を解決できると信じるある特定の生命にだけ宿る8つのスピリッツを集めるべく、たびたび危険な市外へ出かけていた。
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すごい。日本の人気ゲームが、日本主体で作っているにしてもアメリカ映画になってしまうとは。すべてがCGIというのもすごい。ちょっとアメリカ人というかクリスチャンには理解しにくいかもしれない「ガイア論」をベースに話が展開するアメリカ映画というのもすごい。絵の美しさも特筆に値するできばえで、すごい。髪の毛1本1本まで、サラサラと描かれていてリアルですごい。服の質感やシワも自然ですごい。吹き替えをやっているのが、ハリウッド・スターで、これまた、すごい。 ちなみに、主役のアキの声が「ジョイ・ラック・クラブ（The Joy Luck Club・1993・米）」や「ムーラン（Mulan・1998・米）」の美人女優のミン・ナ（ウェン）、恋人のベン・アフレック似の宇宙海兵隊軍曹（ホントは違うんですが、押井監督の「ケルベロス 地獄の番犬・1991・バンダイ／フジテレビ」の装備をまとった「エイリアン2（Aliens・1986・米）」の宇宙海兵隊って感じ。階級はもっと偉い）グレイはアレック・ボールドウィン、ちょっとコミカルな若手隊員のニールが「ファーゴ（Fargo・1996・英／米）」の不気味役者のスティーブン・ブシェーミ、ガイア理論の提唱者シド博士が「戦略大作戦（Kelly's Heroes・1970・米／ユーゴ）」のM4シャーマン戦車長ロナルド・サザーランドで、卑劣な好戦的軍人ヘイン将軍に「ビデオドローム（Videodrome・1983・加／米）」渋い中年の魅力ジェームズ・ヴッズといった具合。まさにオール・スターに近いライン・ナップ。すっごいなあ。 ちゃんと感動する話になっているし、アクション映画としての見せ場もたっぷり用意されている。この辺は多数のゲーム製作で培ったノーハウなのだろう。ちゃんとツボを捉えてグリグリしてくれる。ただ、随所に「エイリアン2」の影響が強く見られる気がするのはボクだけ? 兵士は「ケルベロス」みたいで、謎の宇宙人は「エヴァンゲリオン」みたいだし……。 ただ、全部をCGIで作る必要なんかあったんだろうか。モーション・キャプチャーでリアルな動きだが、どこかに操り人形臭さが残っていて、特に唇に問題がある。もちろんシンクロはしていて並のアニメよりはるかに高精度だが、プとかピという破裂音や、ヴとかフなんかの唇をかむ音を発音するときの唇がとても不自然だ。撮影が困難である部分をCGIにして、ドラマは生きている人間で撮った方がよかったんではないだろうか、と感じさせてしまうところが弱い。たとえば「千と千尋……」を見ても、これを実写で撮ればいいのにとは、たぶん誰も思わないに違いない。 それにしても、なぜ字幕に2人の名前があるのだろう。戸田奈津子といえばたぶん日本一の売れっ子だろうが、字幕翻訳者で、監修の必要などあったのだろうか。林 完治も字幕翻訳者であり、これまでに多くの作品で字幕を手がけている。監修役など必要としないだろう。これまた不明。 また、最初に出る長い前置きの字幕は、ゲーム感覚なのか。ボクには必要ないと思うし、最低限の情報だけで良いと思う。映画なんだから、言葉で説明せずに映像で表現して欲しかった。 公開初日の2回目、50分前についたら2階のロビーには15〜20人の人。半分は小学生くらいの子供たちだ。日本語字幕を読めるのか? ジジ、ババ・カップルもいて、年齢層が広いともとれる。しかし、40分前整列させられた頃でも30人ほどしか並んでいない。男女比は7：3で圧倒的に男性の方が多い。これは予想通り。下は幼稚園生から上は白髪の老人まで幅広いものの、半数以上が10〜20代の若い人たちだというのも、予想通り。12席×5列の指定席に15人ほどが座ったのにはビックリ。高いお金を払う人が、この不景気にもいるんだ。最終的に1,044席は6割ほどが埋まった。 アニメの場合、音響関係はすべて別録りなので、非常にクリア。劇場の音も合格点。立体感も素晴らしい。指定席直後のぴあ専用席も3つあったが、入れ替えと同時に関係ない人が座っていた。 |