日本語字幕:写植、下・戸田奈津子/シネスコ・サイズ(レンズ、パナビジョン)/ドルビー・dts
(米PG-13指定)
敏腕弁護士で、昇進も間近の女性弁護士クレア(アシュレイ・ジャド)は、ある日突然、最愛の夫トム(ジム・カヴィーゼル)がかつて海兵隊時代に重犯罪(ハイ・クライム)を犯して指名手配されているとFBIによって身柄を拘束され、海兵隊の軍事裁判に掛けられることになる。しかも本名はトムではなく、ロン・チャップマンだという。 |
モーガン・フリーマンが出ている映画で、つまらないものはまずない。ジーン・ハックマンと同じ。本作もなかなか面白い。とにかく、元アル中の辣腕弁護士を演じるモーガン・フリーマンがいい。アシュレー・ジャドも悪くはないが、なんだか「ダブル・ジョパディー(Double Jeopardy・1999・米)」とほとんど同じキャラクターで新鮮みに欠ける。イメージが固まってしまったんだろうか。 ラストのどんでん返しは、映画開始のしょっぱなしから何となく予想が付く。ただ、それ以後の展開と、ジム・カヴィーゼルのさわやかさと、涙が判断を狂わせてしまい、映画を見ている間中、味方になったり、容疑者になったり。これもたぶん計算のうちなんだろう。 ジム・カヴィーゼルというと「シン・レッド・ライン(The Thin Red Line・1998・米)」あたりから注目され、隠れた名作「楽園をください(Ride with the Devil・1999・米)」で悪役を、「オーロラの彼方へ(Frequency・2000・米)」では爽やかな主役を演じていた人。どちらかというと無精髭ばかりが印象に残る人という気もするが……。この正悪両方演じられるところが、本作ではキモになっている。本当に無実なのか、あるいは……。結構これを引っ張る。 どちらかといえば、やはり法廷劇ということにはなるのだろう。それにハリウッドらしくアクション・シーンを追加し、どんでん返しもつけたと。ただ、テンポ良く話が展開し、それぞれの登場人物の心情が良く伝わってくるので、ついついのめり込んで見てしまう。そこがうまいと思う。軍の陰謀隠しなどは、アメリカで実際に良く話題になっているわけだし、こういうことがいつ起こらないとも限らない。いかにもありそうな話で、結末はいかにも現実にはなさそうというパターン。でも、最後の最後の終わり方は、好きです。甘いって言われるかなあ。 公開2週目の2回目、40分前に着いたら、ロビーにはオヤジが1人。30分前になったら15人くらいに増えだしたものの、多くはオヤジ。女性は1人が20代らしかったが、あと4人はオバサン。かなり年齢層が高いようだ。 20分ほど前に列を作らされて、その時点で30人ほどに。男女は比はほぼ半々になったがやっぱり中高年が中心。 756席のうち10席×4列が指定席で、ぴあ席は0。最終的に2.5割ほどしか埋まらなかったけど、その程度の映画かなあ。もっと入ってもいいと思うんだけど。ちなみに指定席には中年のカップルが1組だけ座った。 |