日本語字幕:手書き下、林 完治/シネスコ・サイズ(マスク)/ドルビーデジタル・dts・SDDS
(米PG指定)
Dr.イーブル(マイク・マイヤーズ)が再び(3回目)悪の活動を再開した。今度は1975年に開発されたという牽引ビーム「プレパレーションH(痔の軟膏と同名)」をタイムマシンを使って入手し、世界征服をたくらむ。オースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ)は、1975年に派遣されていたエイジェントのフォクシー・クレオパトラ(ビヨンセ・ノウルズ)と協力して、Dr.イーブルの野望をうち砕く。 |
シリーズ第3作目、相変わらずおもしろく、アイディア満載。僅かずつ面白さが減少してきている気はするものの、またもちゃんと笑える。あまりにもお下劣なのはいかがかと思うが、おもしろい。ぜひ、劇場で堪能して欲しい。秘密基地の場所が変わっても、No.2がスタバのコーヒーを飲んでいたりと、小ネタもたくさん散りばめられている。 とにかく素晴らしいのは、ナンセンス・コメディで意味なんてないのだけれど、ちゃんとしっかりしたストーリーが1本ズドンと通っていること。そして1970年代のカルチャーをフィーチャーして、今の観客(オヤジたち)にガンガン訴えてくること。それがまた若い人たちには新鮮で、受け入れられていくという好循環。 あまり書くとネタバレになってしまうのでやめておくが、今回はDr.イーブルやオースティン・パワーズの過去が語られる。そしてお約束「アイム・ユア・ファーザー」の告白。あの人がお父さんだった、って誰も驚かんけど。でも日本が舞台になるとは。ほとんど「007は二度死ぬ」の世界。もちろんパロってます。日本語の聞き違えギャグもてんこ盛り。もう爆笑!! わずかなギャラ(しかもどこかに寄付しているという。もちろんクレジットなし)でチラリとカメオ出演しているスターたちの豪華でおかしいこと。トム・クルーズ、グウィネス・パルトロー、ケヴィン・スペイシー、ダニー・デビート、クインシー・ジョーンズ、バート・バカラック、スティーブン・スピルバーグ、ジョン・トラボルタ、ブリトニー・スピアーズ……。あのブリトニーがあんなことするなんて……。スゴイ、みんな面白い。 なんか、マイク・マイヤーズって、志村けんみたいになってきたような気がするんだけど。 驚いたのは、銃。たぶんあれはS&Wの新しいオートマチックのつや消しシルバー仕上げのシグマだと思うし、ビヨンセが持っているのは金ピカにメッキされたデザートイーグル。ずっごいなあ。こんなの作ってしまうんだもんなあ。成金趣味。あんたはアラブの石油王か。 「ミート・ザ・ペアレンツ(Meet The Parents・2000・米)」はあまり好きじゃないけど、ジェイ・ローチ監督はやっぱりスゴイ。でも「ミート……」はマイク・マイヤーズが出ていなかったから、つまんなかったのか。ジェイ・ローチが他に監督しているのは「オースティン……」だけだし。うーん。 公開2日目の初回、45分前に17〜18人の列。ほとんどは20代の若い人たち。女性は6人、オヤジ3人。40分前に外の入口からちょっとだけ涼しいロビーの入口まで入れてくれたが、そこからが長い。ああ、暑い。この時点で30人くらい。 20分前になって、ようやく開場。早く入れた方がドリンクとかよく売れると思うんだけどなあ。 初回のみ全席自由で、11席×3列+ぴあ11席も自由。嬉しい。最終的に763席の7割以上が埋まったのはおみごと。下は中学生くらいから、上はご老人までいたが、中心は20代。カップルが増えたが、外国人が多かったのも特徴的。 すばらしいタイトルのデザインはロバート・ドーソンとう人。「ザ・ロック」とか「ユージュアル・サスペクツ」とか、大作、話題作のタイトル・デザインを手掛けている人。ジェイ・ローチ監督の作品はほとんど手掛けているようだ。 The Endのマーク後(これが出るのも最近は珍しい)、NG集あり。あんまり早く席を立たないように。それにしても、Dr.イーブルの実の息子のスコットがあんなになってしまうなんて……。 ハリウッド映画にしては珍しく、フジフィルム使用。日本が舞台だからか。 |