2002年11月23日(土)「ハリー・ポッターと秘密の部屋」

HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS・2002・米・2時41分

日本語字幕翻訳:手書き下、戸田奈津子・監修:松田祐介/シネスコ・サイズ(マスク)/ドルビーデジタル・dts・SDDS

〈米PG指定〉

http://www.harrypotter.com/
(映画紹介はほとんど無し)
もまなく新学期が始まるというとき、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)の家に屋敷しもべの妖精、ドビーが現れ学校へ戻らないようにという警告を残していく。しかしそれを無視して級友のロン(ルパート・グリント)と学校へ戻ったハリーに、次々と起こる事件ふりかかってくる。

74点

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 うーん、どこと言って欠点は見あたらないのに、ボクにはおもしろく感じられない。やっぱり原作を読んでいないせいか。でも、もしそうなら、それって映画としてどうかという話になるのではないだろうか。決してつまらないというわけではないのだけれど。

 どこと言ってできの悪い部分も見あたらないし、ストーリーが悪いわけでもない。イヤなヤツが出ているわけでもなければ、やたらカメラが動いて気持ち悪くなるわけでもない。だったら何なんだ。全体に流れているリズムのせいか。テンポが遅いわけではない。むしろ早い方かも。ひょっとしたら一本調子なのかも……。

 あえて欠点をあげるとすれば、前作同様2時間を大きく超える上映時間。今回は2時間41分もある。朝一は8時45分からだったので、朝6時起き。3時間の睡眠がたたってか3回ほど寝た。トイレだけは十分注意していたので、どうにか最後までガマンできたが、睡魔だけはこらえられなかった。なんでだろう、前作でも寝てしまったし。うーん。ボクには合わないってことなんだろうな。

 SFXは相変わらずスゴイ。特に根っこが人間のようになっていて引き抜かれると泣き叫ぶマンドレイクはめちゃリアル。その声を聞いたものは発狂してしまうと言われる叫びが、いかにもそれらしく再現されている。多分めいっぱいの高音を5.1チャンネルの周囲から浴びせかけてくる。ホント発狂しそう。

 それが代表するように、全体に音響効果はすばらしい。車が空を飛ぶシーンでは、同時に空を飛んでいる飛行機の音が左後方が近づいてくる。画面を埋め尽くすほどのクモが出てくると、四方八方からガサゴソという音がする。ということは、デジタル・サウンド対応の劇場で見ないと、細かなニュアンスはわからないってことになってしまう。

 カメラ・ワークもすごい。デジタル技術を駆使して、どこでも自在に難なくくぐり抜けてしまう。まるで、ヒッチコックかディズニー・アニメのよう。

 ファンの人にはたまらない映画だったようで、上映が終わった後、一部だが自然に拍手がわき上がっていた。

 公開初日の初回、新宿の大劇場にいつもより早く75分前に着いたら、なんとすでに120〜150人ほどの行列が。びっくりしたあ。しかも、その人のほとんどが中高生。これは異常な感じがする。中高生の集会かなんかがあるみたいだ。おそらく全体の7割くらい。残りが小学生と中高年。男女比は3.5対6.5で女性の方が多かったのも特徴。母娘という組み合わせが目立った。

 45分前に開場し、この時点で820席の4割が埋まった。

 さすがに人気映画、初日の早朝初回から指定席があり、9席×7列+ぴあ席7席の合計70席にカバーが掛けられていた。最終的には8.5割は入っていたが、指定席には22〜23人が座った。

 久しぶりに冒頭にドルビー・デジタルの洞窟パターン・デモあり。


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