大地のヒミツに迫る!!

第8回 行って来まぁ〜っす! PART 1
は〜い、ご無沙汰してますぅ!! んで今回は「歩くこと」。そう、外出することについてお話ししま〜っす!!


私は、体が小さくとも、視力がなくとも、外出はします。皆さんだって、出かけなくてはならない用事ってのもあるでしょ? 私も同じです。それに、ずっと家の中に閉じこもっていてはつまらないし・・・。
実は、お出かけって結構好きなんですよ!! 時には電車などを使って、遠出もするんですよ!!

確かに私にとっては、大変なことも沢山あります。視力のない私は、白杖(目の悪い人が持っている白い杖。「はくじょう」と読みます)を使って歩きます。白杖が目の代わりです。
とはいえ、白杖さえあればどこでも行けるかと言うと、そうでもありません。確かに、白杖は歩くための大切な目です。これがなければ困ります。しかし歩道には障害物も多く、横断歩道でもわかりづらい場所があります。初めて行く駅などでは、建物の構造が把握できないばかりか、目的の電車の乗り場すら探せない場合もあります。
白杖は目の代わりとはいえ、見渡すということができないので、結局は周囲の方の手を借りることになります。

もしもし、白い杖を持っている人が困っているのを見かけたら、

「何かお困りですか? お手伝いしましょうか?」

と、声を掛けてあげてください。もしその方が困っていたなら、お手伝いをお願いするかもしれません。また逆に、自分でできそうな場合は、

「ありがとうございます。大丈夫ですので。」

と言うこともあります。

目の不自由な私達にとって、ひとりで歩くということは、実はものすごく不安なものなのです。
勇気を出して、是非声を掛けて下さいね!!

では声を掛けて頂き、私達がお手伝いをお願いした場合、どのように介助すれば良いのかをお話します。

皆さんは、私達視覚障害者の左側に立って下さい。そして、皆さんの右の肘か肩に、私達の左手でそっと捕まらせてください。何故左側に立つのかと言うと、ほとんどの人が右手で白杖を持っているからです。
ただし、このときしてはならないことがあります。それは私達の手や杖をつかんだり、後ろから押したり、無理にひっぱったりすることです。これは非常に怖いのです。
肘、肩に捕まらせて頂ければ、後は大丈夫です。ゆっくり歩いていただく必要もありません。普通の早さで大丈夫です。

もし、行く手に段差などがあった場合には、

「登りの段差です」
「下りの階段です」

などのように、少し手前で立ち止まり、声をかけてください。いきなり段差があると、思いっきりコケることもありますので(苦笑) 私達がコケると、一緒に歩いている皆さんも恥ずかしい思いをしますよ!!(笑)

あっ、白い杖を持った人に限らず、困っている人を見かけたら、是非声を掛けてあげてくださいね!! 例えば、車椅子に乗った方とか、ご高齢の方とか、お腹の大きな妊娠中の方とか・・・。そうそう、最近では盲導犬を連れた視覚障害者の方も多く目にしますね。勇気を持って、是非声をかけてください。


さぁ次に、体の小さい私はどうやって歩いているのでしょう? 身長80センチの私でも、短い足を必死に動かしてちょこちょこと歩いているのです。この続きは、次回をお楽しみにぃ!!

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