第7回 美味しいよ! |
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さてさて、皆さんの疑問にお答えするシリーズ第2弾!!(笑) 今回は、食べ物のお話です。 「目が見えないと、食べさせてもらわなきゃいけないよね・・・?」 と思っている人、いませんか? いえいえ、そんなことはありません。見えなくても、どこに何があるのかさえわかっていれば、結構普通に食べられます。それによく 「目が見えないのに、どうやって口に物を運ぶの?」 とも言われます。物を口に運ぶ作業というのは、小さい頃からの習慣で体に焼き付いているものです。皆さんは食べるとき、いちいち口の位置を目で確認していませんよね? それと同じで、見えなくてもきちんと口に運ぶことができます。 試しに目をつぶって食事してみてください。きちんと口に運ぶことができるはずです。 というわけで、目の悪い人が食事のときに一番苦労するのが、どこに何があるのかを把握することです。なのでもし、視覚障害者と一緒に食事をすることになったら、どこに何があるのかを教えてあげてください。そのときに、わかりやすく教えるためのテクニックとして、いくつかの方法があります。 (1).クロックポジション まず『クロックボディション』と言って、時計の文字盤に当てはめて方角を教えるという方法です。 「12時の所に天ぷらがあります。3時にお刺身、6時にサラダがあります・・・。」 のようにして教えていただくと、視覚障害者は頭の中で文字盤を描き、そこに食べ物を重ねてイメージし、位置関係を確認することができます。 この方法は、視覚障害者の間ではポピュラーに使われている方法で、お膳の全体像を把握しながら位置関係も確認できるため、非常に有効な方法です。 あ、ちなみに時計はアナログ式です。デジタルでは無理ですよ!!(笑) (2).手を取っての誘導 視覚障害者に不慣れた方がよく行う方法です。手を取って 「ここに天ぷらがありますよ・・・。」 などと教えていただく方法です。この方法でも、どのくらい手を伸ばせば良いのかがわかるので助かります。 (3).音を立てての誘導 視覚障害者の扱いにちょっと慣れてくると、たまに使いたくなる方法です(笑) お皿などを持ってカタカタと音を立てながら 「ここにサラダがありますよ・・・」 などと教えていただく方法です。音を頼りに距離と方向を推測できるため、およその位置を把握できます。 以上のような方法で場所を教えていただくことで、皆さんと一緒に、ごく普通に食事を取ることができます。 ちょっと余談ですが、弱視の友達など親しい仲で食事をする場合には、もっとおおざっぱです。 最初にちょこっと場所を教えてもらって、あとは 「はい、肉焼けたから入れたよ!」 で終わり。こんな形で普通に食べています。 ただ、ここに挙げたのはあくまでも一例であり、その人によって個人差があるので、もしかすると他の方法で教えてもらっている人がいるかもしれません。 体が小さい私は、当然胃袋も小さいです。ですから食べる量も、同じ年代の方と比べると少なめです。 身長が普通の人の半分、いや半分以下ですから、食べる量もそんな感じ・・・、と行きたいのですが、欲張りな私はちょっと違います(苦笑) もちろん、量は普通の人よりは少なめです。でも、下手をすると、普通の量の2/3ぐらい食べることもあるんですよぉ(苦笑) 友達には「食べ過ぎだぞ!!」って言われてることもしばしば・・・。いかんいかん、ダイエットしなくっちゃ!! 普通の人に比べて、手のひらや指は小さいですが、ご飯茶碗やお箸は、皆さんと同じ物を使っているんですよ。(『第14回 大ちゃん、不思議発見!!』を参照) さてさて今回は、食事という身近な話題を取り上げてみましたが、いかがでしたか? 結構誤解されやすいんですよねー!! また皆さんから頂いたご質問に、積極的にお答えしていきますので、是非メッセージをくださいね。それでは次回、またお会いしましょう!! |
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