名づけることのできない仕事 ♯2

アーティストは作品を生み出すことが仕事です。作品が生み出されるまでには、多くの日々と試行錯誤が費やされます。その時間と労力の先に「作品」が成立しています。
それらの「仕事」は、個々のアーティスト、ひとつとして同じものはありません。
そして、その仕事に名前をつけることはできません。この「名づけることのできない仕事シリーズ」では、そんなアーティストたちの「仕事」を紹介していきます。



● 2012年8月30日(木)・31日(金)●
両日19時30分(開場、受付30分前) 予約¥2,500(当日¥2,800)
※小さい会場です。ご予約をお薦めします


小川水素Co. Suiso Ogawa Company



出演:坂本知子、三石祐子、小川水素  staff:来島友幸
振付という行為に於けるコミュニケーションの可能性について興味がある。
最近は、メディア(=記録(記憶)の媒体)としての振付の可能性について考えている。
人間が動きを知る・理解する・身につけるためには、3つの方法があるという。
1 - seeing  動きを見ることによって理解する 
2 - listening  動きを連想させる言葉などを聞いて理解する
3 - doing 触られる、動かされるなど、自分の肉体感覚によって理解する
これら3つの要素から、たった一度のフレッシュな時間を
お客さんと共有する方法について、思いをめぐらしている。

小川水素インタビュー=http://www.purple.dti.ne.jp/raft/rp_suiso

* * *

安野太郎 Taro Yasuno



2012年夏から人知れず研究し続けている。
リコーダーロボットのデモンストレーション。
楽器を演奏するロボットは数あれど、
その殆ど全ては人間の世界の音楽をいかに人間のように演奏するか、
もしくは人間の世界のルールに基づく音楽を、
機械の体で拡張した超絶演奏を見せるものだった。
ロボットにはロボットの世界の音楽があるはずだ。
この日はリコーダーロボットのデモンストレーションを通じて、
彼岸の音楽にアクセスする。
ゆくゆくは、彼岸の音楽を人間にインストールし、
人造人間、ゾンビ、フランケンシュタインを生み出すつもりだ。

* * *

山崎阿弥 Ami Yamasaki



『あと/さき』
“あとさき”というのは、どこの時間を指すのかわからない、不思議な言葉です。
時間を指すこと自体、よくわからないことです。
何もない場所に投入された何かが次第に違和感を失って
空間や時間ににじんでいき、何もないと思っていた空間や時間に
何かが姿を現すことがあります。
頻繁に見ていると愛らしく感じてしまう異性がいます。
眺めていると一体何を見ていたのか分らなくなる絵があります。
今が一体いつなのか、という好奇心を、
1日目は「あと」に2日目は「さき」に軸を置いて探ってみます。



● 2012年9月1日(土)・2日(日) ●
1日(土)19時〜 / 2日(日)16時〜 開場は15分前。途中入場もOKです。
予約¥2,500(当日¥2,800)※小さい会場です。ご予約をお薦めします

けのび Kenobi



《会して》
出演ほか:大倉マヤ、西田麻耶、林真也、ほか
名のある人物や存在を考えに含んで、「教え」を引き出す。
それによって指される、あるいはそれが前提にしている認識があり、
しかももろもろの告知によっていくらか影響を受けるだろう。 受けているだろう。
認識が次々に起きます。
『壺坂霊験記』を用いました。遅れての来場も歓迎します。

★関連イベント[名づけることのできないワークショップ]
◎小川水素ワークショップ《GRID と日常のうごき》
2012年7月25 日(水)・26日(木) 両日19時 〜 21時30分 各回2,000円

◎けのびワークショップ《自治:指導案の会》
7月31 日(火)13時〜16時/19時 〜 21時30分 各回1,000円

詳細→
http://www.purple.dti.ne.jp/raft/unnamableworkshop


profile

●Suiso Ogawa Company●日常の動作を元に身体の共通言語を探りつつ、肉体のセンサー機能とコミュニケーション能力を高めていく試み、[Homage to [a] Life] より生まれたダンスカンパニー。ダンス作品の芸術性と同等に、ダンスと社会との関わり方に興味を持ち、東京・NY・ソウルなどで、公演をはじめ小学校やカフェ での創作ワークショップもおこなっている。2011 年より東京と NY を拠点として活動中。
http://suisoogawa.jimdo.com/

●Taro Yasuno●作曲家 1979年生まれ 東京音楽大学作曲科卒業、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)終了。代表作に、音楽映画、「サーチエンジン」など。埼玉、岐阜、横浜を経て、再び埼玉へ。南浦和アートセンターを開設する。たまにアーティストを集めたりして飲み食いして遊んでいるだけの活動をするが、基本は自分の制作と生活の場。最近は"嫁"という名のレジデンスアーティストが滞在しており"娘"という名の共同制作を行なっている。現在、日本大学芸術学部講師
http://taro.poino.net/

●Ami Yamasaki●声のアーティスト、映像・造形作家。自分の声を使って空間の陰影を感得し、インスタレーションやパフォーマンスによって陰影の濃淡を引き出したり失わせたりすることを試みる。ソロ活動以外に、灰野敬二とのデュオ、伊勢神宮での歌唱、沢口真生とのサラウンド制作、日英合作舞台への出演、オリジナル・ユニット「編み物オーケストラ」など分野を亘り様々なアーティストと共創する。2011年はNYへ活動の場を拡げている。
http://amingerz.exblog.jp/

●Kenobi●「いかにしてともに生きるか」をテーマとし、あらゆる集合への演出を考えようとする。近作に、いつでも誰でもが実装できうる「教え」「義務」「心がけ」をパフォーマンスワークを通して制作する《等々力》《新しい宿に寄せて》《自治シリーズ》や、いつか行うかもしれない(授業にあたり教職員が作成するような)プランをつくるワークショップ《指導案の会》など。
http://kenobi.org/




◎JR線・大江戸線 「東中野駅」下車西口・徒歩13分
◎丸の内線・大江戸線 「中野坂上駅」下車A2出口・徒歩10分
◎JR線「中野駅」からバスの場合 南口下車、京王バス(2番のり場)渋谷駅行き(渋64)「中野一丁目」にて下車(バス乗車時間約5分)
◎JR線「新宿駅」からバスの場合 西口出口、京王バスターミナル(15番のり場)野方行き「中野一丁目」にて下車(バス乗車時間約15分)徒歩スグ・
東中野駅から約1.0km・中野坂上駅から約0.8km


●ご予約・お問合わせ
 NPO法人らふと tel→03-3365-0307  mail→yoyaku@raftweb.info
・メールでご予約の際は、件名を「名づけることのできない予約」とし、本文に「お名前/観覧日時/枚数/ご連絡先」をご明記の上お申し込みください。
・2日たってもメールの返信が無い場合は、ご予約が完了していませんのでお手数ですが再度メール、もしくはお電話にてご連絡ください。
・全席自由席です。開演時間を過ぎてご入場の場合、ご予約されていても、お席にご案内できない場合があります。余裕をもってお越しください。

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