RuneQuest Companion紹介
4. 呪付
呪付(Enchantment)
マジック・ポイントを消費して呪文を唱えるかわりに、POWを永久的に消費して 道具や身体に魔術を呪付(Enchantment)することができます。呪付された魔術は 呪文によって解除(Dispel)できません。
誠二: これも使いこなせばかなり強力ですね。
博士: 一部強力過ぎで壊れてる。
呪化(Enchanting)技能[POW+DEX]
呪付(Enchantment)を行うには高等技能の呪化(Enchanting)が必要になります。 この新しい技能は通常の高等技能と同様に修得し成長させることができます。
誠二: 覚えなくてはいけない技能が、また一つ。
ゆき: この技能はルーン魔法とか神性魔法とか種類ごとに修得するんですか?
博士: いやRQ3と同じで全ての魔法種別に共通の技能が一つだけ存在している。 ただ呼び方は魔術ごとに異っていてルーン魔法の場合はルーン鍛冶(Runesmithing)と 呼ばれているらしい。
前提呪文(Requisite Spell)
呪付を実施するには呪化(Enchanting)技能の他に適切な呪文が必要となります。 これは呪付の種類ごとに決まっていて、複数記述がある場合にはその中のどれか 一つの呪文を覚えている必要があります。
誠二: 具体的には武器祝福(Weaponblessing)呪付の場合には鋭刃(Blade Sharp)、 棍棒(Bludgeon)、深傷(Damage Boosting)などなどの武器強化呪文を 学習している必要があるということか。
ゆき: 呪文を学習しない神性呪文の場合はどうなるんでしょう?
博士: 呪付において実際に呪文を使用するわけではなくて知識が重要なので、 神性呪文の場合は呪付儀式の間中、呪文を保持しておく必要がある。 武器祝福呪付だと神剣(True Sword)を保持しておくとか。
ルーンを刻む
呪付を行うにはまず呪付する対象にルーンを刻みます。ルーンを書いたり刻ん だりできるものは呪付の対象にできますが、精霊のようにルーンが刻めない ものは呪付の対象にできません。身体や鎧に呪付を行う場合は個々の身体部 位ごとに一つのアイテムとして呪付を行います。
ゆき: 布とか羊皮紙とかにルーンを書いただけでも大丈夫?
博士: 呪付のためだけならそれ十分だけど、ルーンが破壊されたら呪付も 消滅しまうので、できる限り丈夫なものしておいた方が良いよ。
誠二: できれば石とか金属とか刻んでおくのが安全というこか。
呪付儀式
呪付を行うには最初に呪付の種類や強度、後述する利用制限などの宣言を 行います。そして消費する POW の2乗に相当する時間儀式を行う必要があります。
誠二: 3ポイントの呪付を行う場合は9時間、5ポイントの呪付を行う場合には 25時間ということか、なかなか大変だ。
ゆき: それだけのPOWを準備するのも大変です。
呪化チェック
儀式の最後に呪化(Enchanting)技能のロールを行います。この際の呪付の難易 度によって呪化技能にペナルティやボーナスを受けます。成功した場合にはPOWを 永久的に消費して魔術が呪付されます。失敗した場合にはPOWは消費されません。
クリティカル成功した場合は消費されるPOWが1少なくてすみま す(最低でも1は必要)。ファンブルした場合には呪付に失敗した上、POW1ポイ ントを永久的に失います。
ゆき: 呪付に難易度があるんですね。
博士: 簡単な魔力強化(Power Enhancer)呪付とかならば+20%のボーナスが あるけど、困難な呪縛(Binding)呪付とかだと-40%のペナルティを受ける。
誠二: 技能に-40%はなかなか厳しいですね。
環境条件(Environmental Condition)
呪化を行う際に呪付の働く環境の制限を組み込むことができます。条件を 一つ追加するごとに呪化(Enchanting)技能に-20%のペナルティを受けます。
博士: 環境条件を組み込むことで、夜にしか使えない道具とか、 聖地でしか機能しない魔剣とかを作ることができる。
誠二: あんまり便利そうじゃないけど。何か使い道があるかな。
ゆき: 自分で使う場合には環境条件は少ない方が便利だけど、他人に貸す場合 とかは目的にあった制限があった方が便利な場合もあるかな。
対象条件(Target Condition)
呪化を行う際に呪付の働く対象の制限を組み込むことができます。条件を 一つ追加するごとに呪化(Enchanting)技能に-20%のペナルティを受けます。
博士: この条件により魔力の働く目標を制限することができる。
ゆき: 鎧とか武器とかの呪付に対象条件を付与した場合にはどうなるの?
博士: その場合には戦闘の相手が制限される。特定の相手と戦う時にのみ 機能するようにしたり、機能しないようにできる。竜に対してのみ有効な盾とか。
誠二: そうか敵に奪われた時のために自分に効果がないように条件を付けて おけば良いわけだ。●●●ー●●の信者には効果がないとか。
ゆき: 伏せ字にしても誠二なのでバレバレです。 そうだ! いいこと思いついたオーガにしか効果がない武器とかを作って 殴ってみれば正体を明かすのに役に立つな。
博士: 種族制限でそのような使い方もできると思うけど、あんまり悪用しないように。
使用者条件(User Condition)
呪化を行う際に呪付物を利用できる者の制限を組み込むことができます。条件を 一つ追加するごとに呪化(Enchanting)技能に-20%のペナルティを受けます。
博士: 他人に悪用されないように特定のカルトとか集団のメンバーに使用者を 制限しておくのは普通だ。
ゆき: きっとNPCの持っている強力なアイテムは全部使用者制限されてるんで す。それで私たちが奪っても使えないんです。
博士: 当然だね。ふふふ。