2018年9月15日(土)「ザ・プレデター」

THE PREDATOR・2018・米/加・1時間47分

日本語字幕:細丸ゴシック体下、野口尊子/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Arri、ドルビー・ビジョン)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー7.1サラウンドも)

(米R指定、日R15+指定)(3D上映、4D上映、IMAX版もあり)

監督:シェーン・ブラック
脚本:フレッド・デッカー、
   シェーン・ブラック
撮影:ラリー・フォン
出演:ボイド・ホルブルック、
   オリヴィア・マン、
   ジェイコブ・トレンブレイ、
   スターリング・K・ブラウン、ほか

公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/the-predator/
(全国の劇場リストもあり)

スナイパーのクイン・マッケンナ大尉(ボイド・ホルブルック)は、メキシコで任務遂行中、宇宙船がすぐ近くに不時着し、壊れた宇宙船の中からヘルメットや腕に装着する装置を回収する。が、そのとき、中にいたプレデターが現れ、部隊の仲間や敵までも惨殺されるが、クインは腕に装着する装置を使って難を逃れ、それらを持って脱出する。そしてクインは持ち出したものをアメリカの自宅宛に送るが、その直後、突如現れた怪しい一団に捕らえられてしまう。アメリカではクインの一人息子の天才少年、ローリー(ジェイコブ・トレンブレイ)が届いた荷物を開け、興味をいだいて調べ始め、起動してしまう。一方、捕らえられたクインは尋問を受けた後、軍の護送車に乗せられて施設送りにされる。そんなとき、一緒に捕らえられ麻酔で眠らされていたプレデターが目覚め、ヘルメットを遠隔操作して、ありかを特定すると回収へと向かう。


73点

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 映画としては面白かった。スケールが大きく、派手で、銃撃戦にカー・チェイスと爆発があって、美女も出てくる(脱いではいないが)。宇宙船に、モンスターに、謎に裏切りに陰謀。そして家庭の問題までもが描かれている。

 注意すべきは残酷シーンか。プレデターらしく、相手が誰だろうと容赦なく惨殺して行き、手を切り落としたり、喉をかッ切ったり、顔を撃ったり、頭が飛んだり、胴体が真っ二つになったり、腸がはみ出したり…… かなりエグい。R15+指定だけのことはある。

 ただ、どうにも主人公が大尉には見えなかった。せいぜい下士官という感じ。たたき上げという設定なのかもしれないが、普通は大尉なら士官学校を出ているはずで、そういう指揮官である将校らしさがまったく感じられなかった。ニュース番組やドキュメンタリーで見る大尉とはかなり違う。いくら特殊部隊のスナイパーとは言え、悪く言うと、チンピラっぽい。

 そして、プレデターが地球に来た理由や、もっと大きい奴が来た理由などが、どうにも人間臭いというか、お手軽な感じがして…… せっかく理解を超えたような残虐性と強さを持っているのに。まあ第1作からサムライ的なところはあったけど。

 銃はマッケンナ大尉が狙撃でM14ライフルにカスタム・ストックを付けたもの。イメージとしてはM21という感じだろうか。ハンドガンはFNX-9ぽかったが、P226も使っていたような。政府の怪しい組織の連中はG36K、G36C、FAL、護送車の警備はポンプ・ショットガン。即席の混成部隊は大尉のキャンピング・カーにあったらしいM4カービン、MP5、ハンドガンのM9、MP7など(何でも持っているのか?)。他にグロック、ウージーらしいものも。アーマラーはロブ・フォーニアー。最近だと「デッドプール2」(Deadpool 2・2018・)や「スカイスクレイパー」(Skyscraper・2018・米)を手掛けている人。

 公開2日目の通常字幕版初回(といっても3Dや4Dが優先で、11:10スタート)、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は15分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで幅広く、特に女性は若かったが、女性は全体の1/3くらい。最終的には200席に9.5割くらいの入り。わずかに空きがあったくらい。

 予告の後、マナーで「携帯は電源をオフに、画面の明かりも気になります」とやっているのに隣で若い男がせっせとメールを操作してラインか何かをやっていた。まったく効果無しか!

 場内が暗くなって、いよいよかと息をのんでいると、映画泥棒が流れて腰砕けしたあと本編へ。


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