偏差値とは…偏差値を計算する正確な式がありますが、ここではあえて書きません。
覚えてほしいことは普通の成績だと偏差値は50だということです。
理論上は偏差値は100を超えることや20以下になることもありますが
普通は偏差値は25〜75の範囲の数字になります。
大雑把に言うと以下のとおりになります。
偏差値70以上 超優秀
偏差値60〜69 優秀
偏差値50〜59 普通
偏差値40〜49 やや悪い
偏差値30〜39 悪い
偏差値は自分の得点が平均点からどれだけ離れているかを示す数値です。
例えば、ある模擬試験の数学の受験者の平均点が60点だとしたら
数学の得点が60点の人は偏差値が50になります。
偏差値は平均点を取ると50になります。
70点なら偏差値60、80点なら偏差値70という具合になります。
(実際には、60点台の人、70点台の人、80点台の人が均一に
分布している訳ではないので単純に
10点増えれば、偏差値が10ずつ上がるということはない。
とにかくポイントは平均点なら偏差値50だということ。)
このように、偏差値を見ることで相対的な力を知ることができます。
(一方、自分の得点というのは絶対的な力になります)
相対評価(相対的な力)とは
「全体との比較で成績を決める評価や力」→偏差値
絶対評価(絶対的な力)とは
「個人だけに着目して成績を決める評価や力」→自分の得点
「具体的な例で話すと
例えば、ある模擬試験の数学の得点が60点で受験者の平均点が30点だったとします。そうすると数学が得意な人なら60点は悪い。80点くらいは取れなければ悪いと評価します。(これが絶対評価)しかし平均点が30点ですからおそらく偏差値は60後半から70くらいになります。他者との比較では成績は良いとなります。つまり客観的には成績は良いとなります。
このように客観的な評価が相対評価で、主観的な評価が絶対評価になります。」
では高校受験においてどちらの数値が重要かと言えば、それは当然「偏差値」です。
なぜなら、受験は他者との競争だからです。他者よりも1点でも大きければ良いのです。
これと反対に、資格試験などは合格点が○○点と決められているので絶対的な力が重要になります。
最後に偏差値を見る際の注意点を書きます。
受験資料集の偏差値一覧を見るときの注意点1つ目ですが、
どのテストをもとにして計算された偏差値かを
確かめることが重要です!!
なぜならテストによって合格80パーセント偏差値が
大きく変わるからです!!
例えばよく受験資料集の偏差値一覧に「早稲田実業」は偏差値75とか「明大明治」は偏差値68というように数字が出ていますがこれを見て、
「駄目だ。うちの子供はテストで偏差値70なんか取ったことはない」と勘違いをしてしまう人がいます。
模擬試験によってはハイレベルな層しか受験しない模擬試験もあります。
ですから実力があっても偏差値が高くならない場合もあります。
逆に多くの人が受験する母集団が大きいテストなら受験者層も広範囲になりますので実力が発揮できれば偏差値は高くなる傾向にありますので受験資料集の偏差値一覧を見る時はその偏差値が
どのテストをもとにして計算された偏差値かを
確かめることが重要です!!
どのテストをもとにして計算されたものかは必ず書いてあります。
↓中学校3年生が受ける代表的な模擬試験↓
@都立W合格もぎ(都立もぎ)(新教育)
1番メジャーな模擬試験。
学校の内申とテストの得点で都立の合否判定をする
問題のレベルも本番の都立の共通問題と同レベル
母集団が非常に大きい。
都立の合否判定は一番信頼できる。
受験資料集の都立高校の偏差値一覧のもとになっていることが多い。
A私立W合格もぎ(私立もぎ)(新教育)
普通の私立高校や中堅私立高校を受験するなら受けておきたい模擬試験。
問題のレベルも中堅私立高校レベル。私立の合否判定は一番信頼できる。
受験資料集の私立高校の偏差値一覧のもとになっていることが多い。
B高校受験公開模試(駿台)
受験者層のレベルが高い。
難関私立高校・国立高校を受験するなら受けておきたい模擬試験。
全国の優秀生が受ける。そのため高い偏差値は出にくい。
優秀生の中の平均点が偏差値50だから、偏差値50だとしても決して普通
というわけではない。むしろ優秀生の中で真ん中にいるなら全体で考えれば
かなり良いほうになる。駿台の偏差値は普通の模試の偏差値なら
+10〜+15くらいになると考えてちょうど良い。
C進研Vもぎ 新教育のWもぎと並んで母集団の大きいテスト。
偏差値一覧のデータに使われることも多い。
D北辰テスト 埼玉県生ためのテスト
次に受験資料集の偏差値一覧を見るときの注意点2つ目ですが、
偏差値一覧に書かれている数値は
合格80パーセント偏差値だということを意識して見ること!!
偏差値一覧に書かれている数値は
「これだけ偏差値があればほぼ合格できますよ」という数値です。
ですから模擬試験などの偏差値が届いていないからといって
極度に恐れる必要はありません。
(といっても偏差値が10以上も離れていたらやはり奇跡がない限り合格はできません。)
模擬試験の合否判定も同様です。合否判定は多少、辛めに出されます。それを鵜呑みにして「もう駄目だ。僕は合格できない。」とすぐに諦めてしまうことがないように注意しましょう。(しつこいようですが、といっても偏差値が10以上も離れていたら合格はできません。)
最後に受験資料集の偏差値一覧を見るときの注意点3つ目ですが、
都立(特に進学指導重点校でない普通の都立)の偏差値
一覧に書かれている数値はあまり参考にしないこと!!
というのも都立の合否は当日の得点と内申点と自己PRカードで決まりますが
普通の都立の場合比率は500点:500点:100点です。
つまり、内申点(学校の成績)で合格か不合格かは半分決まってしまいます。
いくら筆記試験で得点が取れていても
学校の成績が悪ければ都立は合格できません。
逆に学校の成績がものすごく良ければ多少筆記試験の得点が悪くても
都立に合格できるときもあります。
偏差値と都立の合否に必ずしも相関関係がある訳ではありません。
ですので都立高校の偏差値一覧は参考程度で見るのがちょうど良いでしょう。
実際の合否の可能性を知るためにはやはり
「都立もぎ」などの模擬試験を受験することをおすすめします。
以上が偏差値の意味。偏差値の見方。
高校受験の受験資料集の偏差値一覧を見る際の注意点になります。
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