RuneQuest紹介

5. 前経験と成長

文化的背景(Cultural Background)

キャラクタ作成の際にそのキャラクタの文化的背景を選択します。 基本ルールの範囲だと蛮族(Barbarian)、農夫(Peasant)、町民(Townsman)、 貴族(Noble)の中から選択します。選択した背景により基本技能が成長したり 高等技能を獲得したりできます。また初期の所持金もこの文化的背景で決まります。

博士: 上級ルールで市民(Civilized)、遊牧民(Normad)、海洋民(Mariner) なども追加されている。

誠二: なんかRQ2とRQ3の背景を両方とも採用した感じですね。

職業(Professions)

キャラクタ作成の際にそのキャラクタが冒険者になる前に訓練を受けていた 職業を選択します。選択した職業により基本技能が成長したり高等技能を 獲得したりできます。呪術師や錬金術師などの魔法系の職業ならばルーンと 呪文を一つ入手できます。

ゆき: RQ3のように毎年成長していく方式でなはくて、いくつかの技能に+5%とか +10%の固定値がもらえる方式。あんまり成長しないけど簡単ですね。

誠二: 基本ルールに載っている職業は30種以上か。たくさんあって迷うな。

博士: 職業は技能の初期技能の違いでしかないので好みのスタイルで選んでも 大丈夫だよ。ただ魔法を使いたい場合は難しくて、例えば最初から治癒(Heal)の 呪文を使いたければ魔女(Witch)を選ばないといけない。

フリー技能ポイント(Free Skill Points)

文化や職業以外の経験を表すためにキャラクタの作成の際に100%分を 既に持っている技能に自由に割り振ることができます。ただし一つの 技能には最大で30%までしか割り振ることができません。

このポイントを10%分消費することで高等技能を能力値で決まる初期値で 獲得することもできます。この10%も30%の上限に含まれます。

ゆき: 自由に割り振っていいとなると逆に迷うね。

誠二: 100%じゃ全然足りないや。弱いキャラクタしか作れません。

博士: いわゆるレベル1のキャラクタだから期待しちゃ駄目だよ。 この段階では魔法とかもほとんど使えないしカルトにも参加していない。 カルトにはプレイ開始後に平信者(lay member)で入信して順に昇進して もらうことになる。

成長ロール(Improvement Rolls)

数セッションからなる物語ごとにゲームマスターは平均3回の成長ロールを 与えます。この数はキャラクタが英雄的であったかどうかなどで、1回から5回 の範囲で調整します。

博士: 経験チェックがなくなったかわりに冒険ごとに成長ロールがもらえ るようになった。

誠二: 経験チェックを得るためだけに苦手な回避を繰り返したりする必要は ないんだな(遠い目)。

ゆき: シナリオごとに3回だとゆっくりとしか成長しないですね。

博士: たまにしか遊ばないなら成長ロールの数を増やすべきかな。

練習(Practise)と研究(Research)

技能を成長させるためには練習または研究が必要です。練習は冒険の合間に 自分で試行錯誤して技能を成長させる方法です。研究は書物などを学習して 技能を成長させる方法です。練習や研究を行うにはには既に持っている 技能10%ごとに、だいたい1日かかります。

誠二: どの技能でも自分で練習できるの?

博士: ほとんどの技能は練習できるけど、知識(Lore)は研究でしか成長 させることができない。逆に研究が可能なのは鑑定(Evalate)や 応急手当(First Aid)などの知識系の技能だけ。

技能の練習や研究をしたら成長ロールを行います。1D100をロールして技能 より大きい目が出た場合は1D4+1%成長します。技能以下だった場合でも1%だけ 成長します。研究は図書館などの知識の源がなければ行えませんが、 試行錯誤しなくて良いので効率が良く成長ロールのダイスに+10%の ボーナスを得られます。

ゆき: 技能を成長させるためには練習と成長ロールの両方が必要ということですか?

博士: そう。冒険で成長ロールを得て冒険の合間に練習を行って成長させる。

誠二: 成長ロールに失敗しても成長するのは嬉しいですね。

博士: それで100%を超える技能でもゆっくりと成長させることができる。

師匠(Mentors)

師匠は生徒の2倍以上の技能を持っている必要があります。生徒が訓練してい る間、師匠は常に一緒にいて指導する必要があります。教師を雇うには1日あ たり教師の技能%に相当する銀貨(sp)が必要になります。

ゆき: 有能な教師はかなり高価ですね。

成長ロールをする前に師匠は教える技能をロールします。 これに失敗した場合には生徒は通常の成長ロールを試みます。 成功した場合には生徒の成長ロールのダイス目に、師匠の技能の1/10を足す ことができ、成長ロールに成功した場合の成長の量も1D6+1に上昇します。

誠二: 師匠がいると速く成長するわけか。師匠重要ですね。

高等技能(Advanced Skill)の獲得

新しい高等技能を獲得するためには書物などで研究するか師匠に教えて もらう必要があります。その後成長ロール2回分を支払うことにより、 能力値から計算した初期値で技能を獲得できます。

博士: 高等技能を獲得するのは難しいが、一旦獲得しさえすれば、 あとは普通に練習や研究で成長させることができる。

能力値(Characteristics)の成長

練習により能力値を成長させることができます。成長ロール3回分を 支払って1D100をロールします。出目が能力値×5よりも大きかったら、 能力値が1成長します。この場合に出目が96-00だったら常に成功したとみなします。 失敗した場合には能力値は成長しないかわりに、その能力値に関連した技 能を1つ選んで1%だけ上昇させることができます。

能力値は初期ロールの最大値+3(人間の場合は21)までしか成長させるこ とができません。またSIZを練習で成長させることはできません。

誠二: POWが他の能力値より成長しやすいとかはなくなったんですね。

博士: というよりはPOW以外の能力値も簡単に成長するようになった。

ゆき: そうかINTも普通に成長させることができるのか。ちょっと嬉しいかも。

ヒーロー・ポイント(Hero Point)

数セッションからなる物語ごとにゲームマスターは平均2ポイントの ヒーロー・ポイントを与えます。この数はキャラクタが英雄的であったか どうかなどで、0回から4回の範囲で調整します。

ヒーロー・ポイントは以下のような目的に利用することができます。

二回目の機会(Second Chance):
自分の技能やダメージロールを 振り直したり、自分に対して行われた攻撃やダメージロールを 振り直させることができます。
打撃を逸らす(Glancing Blow):
重傷(Major Wound)を負った場合に 中傷(Serious Wound)に軽減し、HPもマイナス最大値まで戻せます。
英雄の幸運(Luck of Heroes):
GMの許可を得てシナリオの物語を 少しだけ変更して、幸運がキャラクタを助けるようにできます。
伝説的能力(Legendary Abilities):
ヒーロー・ポイントを 支払って特殊な能力を獲得できます。

誠二: 伝説的能力って何ですか?

博士: 新しく入ったルールで強力な特殊能力を獲得できるけれど、入手するには 大量のヒーロー・ポイントが必要になんだ。

ゆき: 非常にマズい事態になった時にはヒーロー・ポイントを使用する。 それ以外の場合は伝説的能力を獲得するために溜めておいた方が良いというこ とですね。

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