RuneQuest紹介

7. 戦闘オプション

フリー攻撃(Free Attack)

隣接している敵が無防備な行動を取った場合には武器を構えていれば リアクションとしてフリー攻撃を行うことができます。フリー攻撃は 通常の近接攻撃のみで連続攻撃(Flurry)、精密攻撃(Precise Attack)、 突撃(Chrage)などは実行できません。相手は通常と同じく受けや回避 を試みることができます。 フリー攻撃でダメージを与えることにより敵がやろうとしていた行動 を妨害できる場合があります。

無防備な行動には次のようなものが含まれます: 遠距離攻撃、呪文の投射、 武器の準備、姿勢を変える、接敵する、近くを移動する。

ゆき: 目の前の敵が飛び道具や呪文を使おうとした場合は殴って邪魔できる ということですね。

誠二: D&D3Eでいうところの臨機攻撃(Attack of Oppotunity)ということか。 違いは接敵しただけでフリー攻撃が発生するところですね。

博士: フリー攻撃を実施する際にはリアクションを消費するので 防御の回数が減ることに注意が必要だ。

移動(Move)

移動力(Movement)の距離だけ移動することができます。移動で接敵した場合や 元々接敵していた場合にはフリー攻撃を受けます。フリー攻撃によってダメー ジを受けた場合には移動距離が半分になります。

誠二: 接敵状態で移動する場合には敵にフリー攻撃される危険がともなうわけ ですね。

博士: その通り。敵の近くを移動するのは危険な行為だ。

疾走(Sprint)

疾走により移動力(Movement)の2倍だけ移動できます。隣接している敵は +20%のボーナス付きでフリー攻撃ができます。フリー攻撃によってダメー ジを受けた場合には移動距離が半分になります。

ゆき: 走るとさらに無防備だけど素早く移動ができるわけですね。

戦闘後退(Fighting Retreat)

防御しながらゆっくりと後退します。敵から離れる方向へ移動力(Movement)の半分 だけ移動できます。フリー攻撃は被りません。

誠二: 戦闘後退ならば安全に下がれると。相手の手番に追撃されたらどうなるんだろ。

博士: その時は向こうから接敵してくることになるから、こちらがフリー攻撃で 先に攻撃できる。

姿勢を変える(Change Stance)

1戦闘行動を消費して立つ(standing)、膝立ち(kneeling)、座る(sitting)、 伏せ(prone)などに姿勢を変えることができます。この時に敵に隣接されていた 場合にはフリー攻撃を受けます。立ち上がろうとした時にフリー攻撃でダメージ を被った場合は運動(Athletics)技能に成功しないと倒れたままになります。

博士: 近接戦闘の場合は倒れている敵を攻撃する時は武器技能に+20%。 逆に自分が倒れている時には武器技能に-30%を受ける。

誠二: 近接戦闘で倒れているのは危険だからすぐ立った方が良いけどフリー攻撃 を受けてしまうということですね。遠距離攻撃の場合はどうですか?

博士: その場合は目標が倒れていると武器技能に-20%。 自分が倒れている時にも武器技能に-20%を受ける。

ゆき: 防御重視ならば伏せた方が良いけど命中率も下がってしまうわけですね。

武器の準備(Ready Weapon)

1戦闘行動を消費して武器を抜くことができます。持っている武器を落として 新しい武器を抜くのも1戦闘行動でできますが、持っている武器を収めて 新しい武器を抜くのには2戦闘行動かかります。 弓やクロスボウに矢を番えるのにも武器の準備を使用します。 ライト・クロスボウ(light crossbow)を装填するには2戦闘行動、 ヘビー・クロスボウ(heavy crossbow)を装填するには3戦闘行動必要になります。

武器を準備する時に敵に隣接されていた場合にはフリー攻撃を受けます。この フリー攻撃でダメージを被った場合には回避(Dodge)技能に成功しないと、準備 しようとしていた武器を落としてしまいます。

誠二: フリー攻撃で武器を落とされる可能性があるとなると結構恐いな。 奇襲されていきなり接近戦になった時とか。

博士: 戦闘の危険がある場合には常に武器は抜いておく心構えが必要だね。

ゆき: そこで槍ですよ。基本的に鞘に収めたりしないから。

防御(Defend)

攻撃も移動も行わず防御に専念することにより、次の自分の行動までの間の 全ての受けや回避に+20%のボーナスを得ることができます。

誠二: 防御(リアクション)の回数は増えないのか。複数の敵に囲まれた時に はこの防御オプションでは辛いな。

狙い(Aim)

遠距離攻撃を行う前に戦闘行動を消費して狙いをつけることができます。 1行動につき技能に+10%がもらえ、最大3回で+30%まで増やすことができます。 他の戦闘行動やリアクションを行った場合は狙いは無効になります。

ゆき: 余裕があれば十分狙って射つ。これ常識。

精密攻撃(Precise Attack)

特定の場所を狙うなど精密な攻撃を行う場合には武器技能に-40%のペナルティー を受け攻撃を実施します。以下のような目的のために精密攻撃を実施できます。

鎧を抜く(Bypass Armour):
鎧の隙間などを狙うことにより 鎧のAPを無視してダメージを与えます。遠距離攻撃でも実施できます。
部位狙い(Location Strike):
身体部位をランダムで選ぶのではなく、 指定した身体部位にダメージを与えます。遠距離攻撃でも実施できます。
武器落とし(Disarm):
武器を狙って攻撃することにより相手の 武器を落とさせます。攻撃に成功した場合は武器技能どうしで対抗テストを 行い攻撃側が成功した場合は武器を落とします。両手持ち武器を使用している 方は対抗テストに+20%ボーナスがあります。
武器破壊(Strike Weapon/Shield):
武器や盾を狙って攻撃して 破壊を試みます。攻撃ダメージから武器APを引いたダメージを武器のHPに与 えます。

誠二: 高い技能を持っていると鎧を無効化できるということですね。 魔法で守るしかないのかな。

博士: 実はこの精密攻撃で防御(Protection)の呪文も抜くことができたりします。

ゆき: 武器破壊や武器落としも結構嫌な攻撃ですね。 でも技能-40%なので初心者ではなかなか成功しないかな。

博士: トータルHPがなくなった新RQでは部位狙いで頭とか胴にダメージを 集中するというのが一番使い道が多いだろう。

突撃(Charge)

敵までの間に最低で5m、最大で自分の移動力(Movement)の2倍までを直線で移動 できれば突撃が試みられます。移動後の近接攻撃に成功すれば追加で1D4ダメージ を与えることができます。精密攻撃は実行できません。

ゆき: 後退する時もあんまり離れ過ぎると突撃をくらうのか。

博士: 突撃には接敵によるフリー攻撃を被らずにすむという利点もある。

誠二: ペナルティはなさそうなので可能ならば戦闘は常に突撃で開始すべきですね。

博士: 突撃に対して槍を構えるルールもあるから必ずしもそうではないよ。

連続攻撃(Flurry)

そのラウンドの残りの戦闘行動を全て使って複数回攻撃することができます。 ただし全ての攻撃に武器技能-20%を被ります。精密攻撃は実行できません。

博士: 正確さを犠牲にして速度を重視した攻撃オプションだ。

誠二: 使い場所を間違えなければ先手が取れるのでかなり有利だな。

ゆき: 効果はとにかくとして蛮族好みな感じの攻撃手段ですね。 スタイル重視には良いかも。

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