RuneQuest紹介

A. グラフ

対抗テストのグラフ

計算してみれば基本ルールブックにおける高い技能の対抗テストに問題が あるのはわかるのですが、問題の具合を量的に理解できるようにグ ラフにしてみました。

誠二: 計算するだけで十分な気もするけど?

博士: こういうのは数学的な詳細よりは遊んだ時の実感が大切だからね。

ゆき: 百聞は一見にしかずというわけですね。

基本ルールブックの対抗テスト

まずは基本ルールそのまま対抗テストのグラフを以下に示します。

基本ルールにおける対抗テストのグラフ

横軸に自分の技能を縦軸に勝率を取っており、相手の技能の25%か ら175%までを10%ごとにプロットしています。100%以下のものを 赤、100%を超えるものを青と線の色を変えています。

100%や200%との部分に異常に大きな段差があるのがわかります。

また相手の技能が100%以下の赤の線とそれを超える青の線とでは 傾きに違いがあり線が交差していることがわかります。この線が交 差している灰色の領域は低い技能よりも高い技能の方が勝率が 低くなる逆転現象が発生することを意味します。

ゆき: なんですか? このギザギザ。お世辞にも綺麗とはいえませんね。

誠二: 段差は大きな場所だと30%以上もあるし、技能が75%と125%と50%開き があっても逆転が発生しています。駄目ルール確定ということですね。

博士: そうだね。努力が報われないとゲーム自体が面白くなくなるので。

Lenegndary Heroes版の対抗テスト

次にLegendary Heroesの修正ルールを適用した対抗テストのグラフを以下に示します。

Legendary Heroes版の対抗テストのグラフ

修正ルールを適用しても、まだ100%と200%の所に段差が残っていることが わかります。しかしながら段差の大きさは修正前のものに比べるとかなり 小さくなっていることがわかります。

傾きの問題もうまく改善されており、逆転現象の起こる範囲(灰色の領域)も 修正前に比較すると小さくなっています。

ゆき: 一見しただけでもずい分綺麗になりましたね。

誠二: 100%のところの段差とかは残ってるけど最大でも8%程度に改善されていますね。

博士: まだ段差や逆転現象が残っているので完璧とは言い難いけれども、 これなら少し我慢すれば遊ぶことはできると思う。

誠二: 問題が出るのは差が大きい時だけなので技能が高い方が半分にするか どうかを選択できるようにすれば問題はないかな。 グラフには出ていないけれども200%を超えるとさらに問題があるんですが。

Player's Updateの対抗テスト

Players' Updateで更新された対抗テストのグラフを以下に示します。

Player's Updateの対抗テストのグラフ

段差や線が交差する部分は存在せず逆転現象はないことがわかります。

ゆき: 一部グラフが滑らかでない部分もあるけども、ほぼ完璧なグラフですね。

誠二: 95%前後のあたりが滑らかでないのは自動成功や自動失敗があるから。 技能の差がかなり開いていてもまだ勝ち目が残っているのがいいですね。

博士: そのあたりは100%を超える高い技能をどのように解釈するかなので、 好みの問題になるけど、ゲーム的には良いバランスだと思うよ。

誠二: そういえばPendragonの戦闘ルールが似たような処理をしていましたね。

alley cats © 2006-2007. update: 2007-09-08 02:29:15+0900