乾杯の挨拶
<誰に頼むの?>
乾杯について「誰に頼めばいいですか?」とよくご質問されます。新郎側の主賓が会社関係の方であれば、その方の次席の方、つまり主賓が部長であれば乾杯は部長以下の方が一般的です。では、主賓が「いない」または「親戚」の場合はというと、答えは「どなたでもOK」です。しかし、あまり若い友人ですと場馴れしていないため荷が重過ぎるかもしれませんので年長者の親戚がいいかもしれません。また、レストランウェディングなど形式ばらない披露宴の場合は、両家代表の主賓がそのまま乾杯をするケースもあります。その時は主賓の方に「主賓としての挨拶と乾杯までお願いします」と頼んでください。
<乾杯の挨拶を頼まれた。何を話せばいいの?>
通常は列席者がグラスを持ち、起立した状態で一言話し乾杯をします。ということで、あまり長く話すと列席者から「まだ終わらないの?」とささやかれることもあります。もし、どうしても2分以上話す場合は司会者や会場責任者に「乾杯前に挨拶したいので●分ほど時間を」と伝えていただければ、司会者から「それでは●●様よりご挨拶をいただきましてから乾杯へと進めさせていただきます」となりますので、列席者は着席のまま話を聞くことができます。スピーチ後、「それでは乾杯をいたします」と言ったところで司会者が「グラスを持ってご起立ください」とアナウンスを入れますので、係りからガラスを受け取り乾杯の発声をしてください。
話の内容は「とにかく長くならない」ことです。とくに「主賓のスピーチが長い」場合は列席者の心理として「よし、これで飲めるぞ(食べられる)!」が本音ではないでしょうか。エピソードなど要点をまとめ話「それでは新郎新婦並びにご両家、そしてご列席の皆様の、益々のご健勝、ご多幸を祈念いたしまして乾杯します。皆様ご唱和ください。乾杯!」と。
乾杯を頼む人に「話してもらいたい」や、乾杯をする人が「あのエピソードを話したい」などの場合は、乾杯の発声をたのむのではなく、なるべく通常のスピーチをお頼みすることをおすすめします。
乾杯をする方へご注意。「必ずグラスを受け取る!」
話すことに夢中になり、グラスを持たずに手だけ上げ「乾杯!」や、列席者が座ったままなのにいきなり「乾杯!」と、列席者が慌てて立ち上がる場面など、なさそうなことが結構あるものです。私たち会場スタッフも乾杯のタイミングには気を使うもので、乾杯の方が「緊張しているな?」と思うとタイミングを見計らい、先走りそうになると係りが「グラスをどうぞ」との気持ちで視界に入る位置にグラスをお持ちするか、肩をたたいたり、司会者も言葉を挟むなどして未然に防ぐ努力はしています。
このようなアクシデントに対し列席者は和みますが、当の本人は「やってしまった」と後悔している人が多いので、「リラックスして」は無理としても「ゆっくり、落ち着いて」行なえばいいかと思います。
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