新婦手紙
「お涙頂戴はちょっとなぁ〜」「私のキャラクターではないし」「親から『絶対に手紙だけはやめて』と言われている」「私が泣いて読めなくなるからやだなぁ〜」など、新婦が手紙を読まない理由は様々ですが、私が務める披露宴では約9割の新婦が手紙を読みます。また、手紙は読まないが花束と一緒に書いてきた手紙を自分の親に渡す。司会者が「新婦からのメッセージ」ということで簡単に感謝をお伝えする方法もあります。
手紙を読む場面は花束贈呈(記念品贈呈)前で、父母が末席に立ち新郎新婦はメインテーブル前や横に立ち披露(会場によって立ち位置は違います)。
時間は3分以内がいいかと思います。
内容は一般的に、小さい頃の思い出や反抗期でのエピソード、父母に対しての気遣いが多いのではないでしょうか。 「毎年、軽井沢に旅行に連れて行ってもらい沢山の思い出をありがとう」「一時は反抗してお父さんと口も利かずごめんなさい」「お父さんはお酒が好きだからあまり飲み過ぎないように」など。そして「今までありがとう。これからは●●(新郎)さんと二人で力をあわせ、お父さんお母さんに負けないくらい仲の良い、温かい家庭を築いていきますので、これからも見守って下さい」。できましたら結びに「●●(新郎)さんのお父さんお母さん、未熟な私ですがこれからどうぞよろしくお願いいたします」と新郎の父母にも一言あったほうがいかと思います。
ほとんどの場合は新婦本人が読みますが、書いてきたけど当日の朝になり「緊張が高まり、とても読む自信がない」といった場合は披露宴前に司会者に代読を頼むといいでしょう。(10年以上前は司会者が代読するのが当たり前でした) 昨年のことですが私が「新婦が手紙を読みます」といったところ、部屋のキャプテン(責任者)が新婦に呼ばれヒソヒソと話をしているかと思っていましたら、キャプテンが私に手紙を持ってきて「読めないのでお願いしますとのことです」と。通常は披露宴前に『結びの言葉』を確認するため手紙を拝見させていただくのですが、その日は確認していなく一瞬『難しい漢字があったらどうしようか』と心臓が高鳴りましたが無事かむことなく披露できホッとしました。『難しい漢字』とは、『薔薇』のような画数の多いものばかりではなく、意外と『東』(ひがしともあづまともよく読みます)などの人名や地名が『どっちかな?』と迷ってしまうものです。
※読んだお手紙は花束贈呈の時に記念としてご自分の親に渡して頂きます。
ご両親が自宅でゆっくりと読み返すと思いますよ。
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