RuneQuestII 紹介

3. 技能について

鍛冶屋のイラスト

共通技能(Common Skill)

普通の技能(skill)を共通技能(Common Skill)といいます。共通技能は能力値から決まる初期値で誰もが持っています。

博士: MRQ1の基本技能(Basic Skill)から名前が変更になりました。

ゆき: 変わったのは名前だけ?

博士: ルール的には名前だけですね。技能一覧が変更になってるけど。

高等技能(Advanced Skill)

全員が持っているわではない特殊な技能を高等技能(advanced skill)といいます。修得には通常長くて困難な訓練が必要になります。技能を持っていない場合には全く試みることができないか、またはペナルティを負って共通技能で代用します。

博士: この辺のルールも MRQ1 から変更なし。

ゆき: 一部の人しか持っていない専門技能ですね。

戦闘スタイル(Commbat Style)

戦闘用の技能は戦闘スタイル技能として取得します。戦闘スタイルには〈両手剣スタイル〉、〈片手剣と盾スタイル〉、〈双剣スタイル〉、〈素手〉など武器の組み合わせごとに取得します。

ゆき: これは剣攻撃と盾受けを別々に上げなくても良いということでしょうか?

博士: そのとおり。〈片手剣と盾スタイル〉の技能一つで剣攻撃と盾受けの両方ができる。

誠二: 〈双剣スタイル〉だと右手の攻撃と受け、左手の攻撃と受けが全部が一つの技能でできるんですね。RQ3 に比べてずいぶん成長が楽になりましたね。

魔術技能(Magic Skill)

魔法技能には誰でも持っている〈共通魔術(Common Magic)〉と、それぞれの専門魔術ごとに以下のような技能があります。

種類名前
共通魔術〈共通魔術〉Common Maagic
神性魔術〈知識:特定の神学〉Lore(Specific Theology)
神性魔術〈信仰:特定のカルト〉Pact(Specifi Cult)
妖術〈妖術:魔導書〉Sorcery(Grimore)
妖術〈操作〉Manipulation
精霊魔術〈精霊歩き〉Spirit Walking
精霊魔術〈精霊呪縛〉Spirit Binding

博士: 魔術まわりのルールはMRQ1から大きく変更になりました。それに合わせて技能も変更になってます。詳しくはそれぞれの魔術の章で紹介しています。

技能の成功(Success)と失敗(Failure)

技能(skill)を使用する場合は 1D100 を振って技能の値以下を出した場合には成功、それより大きかった場合は失敗になります。ただしダイスの出目が 05 以下ならば技能の値にかかわらず自動成功、逆に 96 以上ならば自動失敗になります。

誠二: 技能が修正値により00%以下になった場合や100%を超えた場合でも自動成功や自動失敗の可能性があるのでサイコロを振ります。つまり成功率マイナスでも諦めるなということですよね。

博士: 自動成功や自動失敗のルールはゲームマスター判断で適用しなくても良いことをお忘れなく。

誠二: まだ何も言ってないのに。

クリティカル成功(Ciritical Success)

サイコロを振った出目が修正後の技能の1/10(端数切り上げ)以下だった場合にはクリティカル成功になります。クリティカル成功すると通常の成功よりも良い結果になったり、素早く完了したり、優雅に実行できたり、追加の効果を得られたりします。

ゆき: ここの端数切り上げはやめて欲しい。単に1/10ならば技能の10の位を見るだけで済むのに

誠二: 言われてみればそうですね。そうするとクリティカルの可能性が少し減ってしまうけど。

ファンブル(Fumbles)

修正後の技能が100%未満の場合には99または00を、技能が100%以上の場合には00を振った場合にはファンブルといって通常の失敗よりも悪い致命的な失敗したことになります。

誠二: ファンブル表が復活しているので要注意です。

ゆき: 今度のファンブル表は1D20ですね。17と18で「最も近い味方を攻撃」ですね。お供のトロウルキンの槍には要注意です。

博士: だから何故に味方にトロウルキンがいるのが前提なんだ?

トリ: そうですよね。お供といったらダックですよね。うん。

対抗技能(Opposed Skills)

お互いに技能を競いあったり、相手の技能に対して技能で対抗しようとした場合には対抗技能ロール(opposed skill roll)を行ないます。それぞれの技能でロールし高いレベルで成功した方が勝者になります。同じレベル成功した場合にはダイスの目が「大きい」方が勝者になります。双方が失敗した場合には状況維持となり後で再度対決することになります。

誠二: 対抗技能のルールは MRQ1 の Player's Update や Delux Rule で改訂されたものになっていて、きちんと機能します。

トリ: 高いレベルで成功ってどういう意味ですか?

博士: 失敗より成功が、成功とりクリティカルが高いレベルの成功ということだよ。成功どうしやクリティカルどうしの場合にはダイス目で勝負することになる。

ゆき: MRQでは能力値ロールや能力値の対抗ロールがなくなって全て技能どうしの対抗ロールになったので非常に重要なルールですね。

高い技能による対抗判定

技能対抗ロールにおいて、どちらかもしくは双方が100%超える高い技能を持っている場合には高い方の技能を100%まで減少させ、同じ量だけ相手の技能を減少させて判定します。

博士: これも改訂ルールのものがそのまま採用されました。高い方の技能の100%を超えているパーセント量を双方の技能から引いて判定すると覚えておくと良いかと。

トリ: 241% と 183% が対抗ロールする場合は両方から 141% を引いて 100% と 42% の対抗ロールになるわけですね。そんな強いキャラ持ったことないけど...

ゆき: このルールだと技能の差が大きいと勝てそうにないんだけど?

誠二: 実はそこまで確実ではないかも。クリティカル/ファンブルや自動成功/自動失敗があるので勝てる可能性が残ってます。さすがに100%以上差が開くとかなり絶望的ですが。

alley cats © 2010. update: 2010-08-21 15:35:24+0900