RuneQuestII 紹介
10. ダメージと治療

命中部位
攻撃の命中した部位は以下の表で 1D20 をロールして決定します。
1D20 | 命中部位 |
---|---|
1-3 | 右脚(Right Leg) |
4-6 | 左脚(Left Leg) |
7-9 | 腹(Abdomen) |
10-12 | 胸(Chest) |
13-15 | 右腕(Right Arm) |
16-18 | 左腕(Left Arm) |
19-20 | 頭(Head) |
博士: RQ3 のような近接と遠隔の区別はなく一つだけだよ。
誠二: MRQ1 や古えの RQ2 と同じですね。
軽傷(Minor Wound)
身体部位のHPが正の間は軽傷(Minor Wound)で特に行動に制限はありません。
誠二: MRQ1 では丁度ゼロの時だけ軽傷だったんだけど、それは無くなったんですね。
博士: そうみたいだね。まあゼロぴったりなんてあまり意味ないので。
重傷(Serious Wound)
身体部位のヒットポイントがゼロ以下になった場合には重傷を負ったことになり、永久的な傷跡が残り、痛みにより 1D3 行動の間攻撃ができません。
博士: MRQ1 だと1D3回行動を失なって何もできなかったんだけど、MRQ2 だと攻撃ができないだけで受けや回避や魔法ができるようになった。
誠二: 重要な変更ですね。前は一旦重傷を受けると防御できないうちに追撃で殺されることが多かったから。
四肢に重傷を負った場合にはただちに〈肉体抵抗(Resilience)〉で元の攻撃ロールに対して対抗判定を行う必要があります。失敗した場合にはHPが正になるまでその部位は使用できなくなります。命中部位が脚の場合には転倒し、腕の場合には持っている物を落とします。
頭、腹、胸に重傷を負った場合にも直ちに〈肉体抵抗(Resilience)〉で元の攻撃ロールに対して対抗判定を行う必要があります。失敗した場合は受けたダメージと同じの分間だけ意識を失います。〈応急手当(First Aid)〉や〈治療(Headling)〉技能で意識を取り戻させることができます。
ゆき: 〈肉体抵抗〉に成功した場合には特に問題なしですか?
博士: そうだね〈肉体抵抗〉に成功すればペナルティ無しで戦闘を継続できるよ。
誠二: HPマイナスでも通常に行動できるのか。MRQ1 に比べてタフになってますね。
重態(Major Wound)
部位のHPがマイナス値で上限以上になった場合には重態(Major Wound)になります。その武器に傷が残るだけでなく不具になったり死亡したりします。
四肢が重態になった場合には転倒して四肢が使用できなくなります。さらにただちに〈肉体抵抗(Resilience)〉で元の攻撃ロールに対して対抗判定を行う必要があります。失敗した場合には四肢が切断または不具になり痛みで意識を失います。キャラクターの CON+POW 分以内に治療しないと出血で死亡します。
ゆき: 手足の傷でも重態になって死亡するんですね。厳しいですね。
博士: 死亡するまでには時間があるから仲間がいれば、〈応急手当〉や回復呪文で出血を止めることができるよ。
トリ: 〈応急手当〉や回復呪文重要ですね。
頭、胸、腹が重態になった場合には意識を失います。さらにただちに〈肉体抵抗(Resilience)〉で元の攻撃ロールに対して対抗判定を行う必要があります。失敗した場合には即死します。成功した場合でも (CON+POW)/2 分以内に治療を行なわないと出血で死亡します。
ゆき: 頭や胴体へのダメージは即死する可能性があるということですね。
誠二: 逆に〈肉体抵抗〉に成功すれば即死することは絶対にないとも言えますが、攻撃ロールとの対抗判定に変更になったのは厳しいですね。大ダメージが出ているということは向うはクリティカルの可能性が高いので、〈肉体抵抗〉にクリティカル成功しないと死ねます。
博士: 小さなダメージの積み重ねだと治癒呪文とかがあれば死なないと思うけど、クリティカルを喰らうと死ぬ時は死ぬということで。
自然治癒(Natural Healing)
傷を負った部位は〈肉体抵抗(Resilience)〉技能の値により、部位ごとに以下の速度で自然治癒します。「軽い行動」以上の行動を行った場合には回復速度が一段階悪化します。重態(Major Wound)を負った部位は外科治療に成功するまでは自然治癒しません。
〈肉体抵抗〉技能 | 回復速度 |
---|---|
01%-10% | 72時間ごと1HP |
11%-30% | 48時間ごと1HP |
31%-50% | 36時間ごと1HP |
51%-70% | 24時間ごと1HP |
71%-90% | 18時間ごと1HP |
91%以上 | 12時間ごと1HP |
博士: MRQ1 だと1日1ポイントだったんだが、MRQ2 だと〈肉体抵抗〉の値で異なるようになった。
トリ: 値に随分差がありますね。〈肉体抵抗〉鍛えないといけないかな。
ゆき: 普通は治癒魔法を使うので自然治癒で回復させることはないと思うけど。
トリ: この前、誰も治癒魔法もってなくて辛かったよー
応急手当(First Aid)技能
応急手当(First Aid)には通常 1D3 分かかります。ファンブルした場合にはその部位に 1ダメージを受けます。応急手当は各部位ごとに1回づつしか実行できず、一度行うとその部位が完全回復した後でなければ再度行うことはできません。また自分に応急手当を行なうには −10% のペナルティを受けます。
誠二: 結構時間がかかりますね。5〜15ラウンドということは戦闘中には無理っぽいですね。
ゆき: 応急手当は有効だけど時間がかかるし、部位ごとに1回しかできないので大変ですね。
軽傷(Minor Wound)の場合にその部位のHPが 1D3 ポイント回復します。クリティカルの場合は 1D3+1 ポイント回復します。
重傷(Serious Wound)の場合はその部位のHPが 1ポイント回復し、四肢ならば使用できるようになります。頭や胴体ならば意識を取り戻します。
誠二: 応急手当に成功するとHPがマイナスのままで手足が使用できるということですね。
重態(Major Wound)の場合はHPは回復しませんが、出血を止め症状を安定させ死亡しないようにします。
トリ: HP回復しなくても死亡しなくなるだけでも重要ですね。
治療(Healing)技能
治療(Healing)技能で外科治療を行うことにより重態を治療ができます。治療には 1D3×10 分かかります。技能に成功すると重態の部位が自然治癒するようになります。クリティカル成功した場合にはその部位のHPが1ポイント回復します。ファンブルした場合にはその部位は不具化して永久に回復しなくなります。
トリ: とりあえず重態になったら魔術か外科手術がいるということか。
魔術による治癒(Magical Healing)
重態(Major Wound)の部位に治癒魔法を使用した場合にはHPを回復させるだけでなく出血を止め自然治癒するようになります。
重態や重傷(Serious Wound)で意識を失っている者に対して原因となった部位のHPを治癒魔法で 1ポイントでも回復すれば意識を取り戻させることができます。
博士: ただエラッタによると共通魔術(Common Magic)の《治癒(Heal)》では重態を安定化させるだけで、HPを回復させることはできないらしい。